房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

「道の駅 水郷」まで走る

今年のお盆休みは六日間という長いものになった。

しかし、初日は休日出社になり、翌日、翌々日は溜まっていた家事を片付け、お袋さんの面倒を見てで終わり…いかん!このままでは1mも走らずに休みが終わってしまうと焦り、四日目の8/13にイヴを車庫より出した。

相変わらずの猛暑が続き、ここ暫くは豪雨も続きで滅茶苦茶な気候状態。そんな中、今朝は曇っていてあまり気温も高くない。走行し易いのではないかと考え、チェーンに注油をした後、いそいそと走り出す。

どこへ行こうか?泊りではないけれど、利根川沿いを東に向かって走ってみよう。まさか銚子までは行けないけれど、気分がすっきりするまで走ろうと決める。

走り始めは好調だったのだが、船橋市に入ると渋滞に巻き込まれてしまった。ナゼか太陽まで出てきてしまい、遮蔽物の無い路上で激しく消耗し始める。この渋滞のカンジだと、どなたかのノロノロ運転が原因なんじゃないかな…。道幅が狭くて脇を抜けることも叶わず、ジリジリと強烈な日差しに焼かれること一時間、白井市に入ると漸くで走り出した。イヴのオーバーヒートも心配だったけれど、なんとか耐えてくれた。

木下駅で小休止。水分を補給する。熱中症ギリなカンジ。自転車ではないのでドリンクホルダーは装着していない、というよりはイヴにそんなモノを取り付ける構造的な余裕は無い。そしてフルフェイスメットは口元が塞がっているのでストローでも使わないかぎりそのまま飲むことは不可能。これは意識的に時々止まって水分補給をしなければ危険だ。

利根川沿いに入ると、基本的に暑いのは変わらないのだけれど、時々川を越えて吹いてくる風は涼しくて心地が良い。道もそれほど混んではおらず、自分のペースで楽しく走ることが出来る。メットはバイザーを閉じると死ぬほど暑く、しかし開けると虫や砂が目に飛び込んできてしまう。どうしたものか?内側に遮光バイザーを装備したダブルバイザー型なので、外側を全開にして遮光バイザーのみにして走れば風が入るのでは?とハタと気づく。実行してみるとジェットよりも風が入ってくる。なるほど、すれ違うライダーの方々を観察してみると同じ事をしているヒトが結構いるではないか。皆、考えることは同じだね~w安全面を考えるとどうかとも思うけれども。

調子に乗って走っていたら、霞ケ浦御近所の「道の駅 水郷」まで来てしまった。ここで一休みすることに。

利根川沿いに腰かけて、購入したパンをカジる。太陽はまた雲に隠れてやや涼しい状態に。時刻は午後の二時ちょい前。お土産でも買って帰ろうかと思いつつボケっと利根川の水面を跳ねる魚たちを眺めていると、いつの間にやら暗雲立ち込めガラガラと雷が鳴りだした。これはイカンと脱兎のごとく逃げ出す。

幸い、雨雲に追いつかれることなく白井市まで戻ってくる。木下駅手前で少し降られ、雨宿りしつつ駅の軒下で小休止。五分ほどで止んでくれたので再び走り出す。そして森下山公園脇の長い坂道を勢いをつけて登っていると…樹木で先が見えないカーブの終わりに、脇道から右折して入ろうとしていた軽自動車が道を塞いで止まっていた!

フルブレーキでも車の脇に突っ込むのは避けられない。咄嗟に、反対車線に車が居ないことを確認し、前ブレーキを強くかけてフロントフォークを沈め、車体をほぼフルバンクさせ、寸でのところで反対車線に逃げることに成功。しかし、対向車が目に入ったので、今度はバイクが起き上がろうとする力を利用して反対側にフルバンクさせて元の車線に戻した。これを二秒くらいの間にやった。極限状態だと出来てしまうものだ。イヴの性能にも助けられた…。

軽自動車はそのまま逃げてしまったけれど、もう運転なんてしない方が身のためだと思うよ。他人のためにも、自分自身のためにも。寿命が縮まるとはこういうことだよ、まったく。

その後はパラパラ降られるも大雨にはならず、無事に六時頃に帰還。ガソリンを入れると3.19リットル入った。482円也。満タンの状態で走り出したので、イコール今回の消費量。160Kmの走行だったので、1Kmあたり0.02リットルということかな?数字にすると凄い燃費の良さだ。リッターあたりで計算するとちょうど50Kmだ。

一度に160Km走ったのはイヴでは新記録だ。総走行距離は1,600Kmを越えてしまった。