房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

貧乏ツーリングBIBLE(加曽利隆/光文社文庫)

フジコスキーがいろいろと書籍を紹介していたので、本棚から発掘してきた。昭和61年初版刊行の本だから、もうかれこれ21年前ですよ。参ったな。年をとるわけです。

西暦にして1986年、私は16歳、中学3年生でした(中学は4年通った)。この頃は自転車に凝っていて、自転車で旅行に行ったりしたかったお年頃だったのですな。本格的に自転車熱が高まったのは確か高校に入ってからだから、そう考えると、この本を買ったのはもっと後だったのかもしれません。当時は高千穂遙にもはまっていて、クラッシャー・ジョーシリーズから始まってダーティペアシリーズなどを読んでいたわけですが、彼が「だからバイク大好き!」を出したのも多分この頃です。今Amazonで調べたら、まさに1986年。すると高千穂遙>バイク>加曽利隆という流れであった可能性も。

いずれにせよ、私の中学高校時代の遊びの対象はカメラとアウトドア(野宿とか野宿とか野宿とか)で、まぁ、ビーパルを読んだりとか、本山賢司のアウトドア本読んだりとか、そうそう、忘れてはいけない椎名誠の「わしらは怪しい探険隊」シリーズ。こうした本を読み漁っては、先輩と山に入って焚き火したり、川原で焚き火したりしていたのですね。懐かしいなぁ。

どんどんとバイクから離れていっていますが。

話をバイクに戻しまして、アウトドアつながりで、風魔の風間深志さん(たしかTWで極を制したんじゃなかったっけ?)や加曽利隆さんにも興味を持ったわけです。パリダカに燃えていたのも、そういえばこの頃でした。

さてさて本書、タイトルどおりハードな貧乏旅行を遂行するその姿勢と、ハードも何も自分が旅をすれば間違いなくそのスタイルになるという親近感から、かなり興奮して読んだ覚えがあります。そのノウハウはほとんどそのまま自転車に応用できるわけで、その辺のスピリッツはその後の北海道旅行へと受けつながれていくわけなのですが、それはまた別の話。

しかし当時はまだ、こういう旅が出来た。たとえば自転車で日本一周の旅に出て、公園でテントをはったり出来たわけです。いまなら、間違いなく通報されますよね。なにか寂しい世の中になったものです(しみじみ)。

貧乏ツーリングBIBLE(バイブル) (光文社文庫)

貧乏ツーリングBIBLE(バイブル) (光文社文庫)

(萌乃誉)