房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

銚子~九十九里ツーリング:14日二日目篇

二日目も快晴。早寝したので早起き。せっかく早起きなのにのんびりと支度をして、8時出発w

この季節の朝は気温と湿度が心地よくて好きだ。清々しい朝という表現が一年のうち最も当てはまるのではないだろうか?

本日は126号を南下して、30号、九十九里沿い、太平洋サイクリングロードの終点まで走る予定。

JR銚子駅の前をパスしてすぐに左折、踏切を渡って126号に合流。

この辺りの126号は登り坂の連続だ。しかし、この苦難を越えなければ九十九里にはアクセスできない。

幸いにして一つながりの坂ではないので、休みつつ登って行く。K氏は小径車なのだが坂を登り慣れていらっしゃるので、しっかりと追随されて来る。先導しながらちょっとプレッシャー。

坂を越えて、長い下り坂をそこそこの速度で下り降りる。すぐの飯岡バイパス東口の信号を左折、さらに飯岡漁港入口の信号を左折して30号に入る。これで九十九里沿い走行になった。

あとはひたすら太平洋サイクリングロード目指して一般道走行だ…と思っていたらば、走り出してそれほど経っていない辺りで「九十九里自転車道」の看板を発見。進入してみることに。

これが大正解!新しくて走り易いうえに、モロに海岸沿いの道だった。目指す太平洋の方は半分以上の道程で海は全く見えず、海沿いを走っている意味を疑うような道なのに対してこちらは海を眺めながら走ることができる素晴らしいサイクリングロードだった。

走って良かった、また来たいと思える道に出会える機会は貴重だ。輝く海を眺めながらゆっくりと走行。K氏も御満悦の様子。

サーファーの皆さんが占拠していて走行困難な場所も所々に存在するけれど、自転車で走っているヒトの方が圧倒的に少数派なので仕方ないでしょう。

いや~良い道に出会えた。また来よう。

やがて道は砂に埋もれて残念ながら走行不可能に。そこからは暫く30号走行。一般道でクルマがコワイので、飛ばし気味で進行。

見覚えのある片貝海岸入口の標識。これを左折していよいよの太平洋自転車道に進入。

だがしかし、この道に今回はかなりがっかりさせられることになるのであった…。

全く整備されていないので、デコボコの雑草だらけ。隣の車道の方がはるかに走り易そうに見えるけれど、経験上サイクリングロード脇の車道を走るとクルマに意地悪をされることが多く危険だ。自転車はそっちを走れとあからさまに攻撃を受けることもある。

今回はK氏をエスコートしていることもあり、大人しくデコボコ道を我慢して走る。違法駐車もとても多くて辟易。

昨年はこれほど酷いとは思わなかったな…そうか、まだクロスバイクだったんだ。ロードで走るのは苦痛ですらある道になってしまったな~

悪路に悪戦苦闘しつつ、海の見えない道を走破し、再び30号に出ると待望の太東海岸が視界に入ってきた。やっとで海だ。

この海水浴場に建つ九十九里ドライブインで昼食をとることにしていた。海鮮丼?天丼?ノンアルコールビール!

だが、何か様子がおかしい?近づいてみると閉鎖され、廃墟のようになってしまっているではないか!

残念だ。ココ、お気に入りだったので、ここまで我慢して走ってきたのにな~

K氏にも申し訳ない気持ちで一杯。事前の調査が甘くてすみません!!

仕方が無いので128号を走りつつ店を探すが、今一ピンとくるところが無いままに再びサイクリングロードに進入。ここからは漸くで海が見える走行に。

だが海沿いの道はとても短く、あっと言う間に終点に。とりあえず九十九里沿いのサイクリングロードは制覇した!

やむなく大原駅近くの寿司屋さんで地魚の握りを(K氏のオゴリで)食するのであった。マグロが美味かった。

大原駅より輪行して一挙に千葉駅まで。わずか一時間ちょい。電車速いねえ。

大原駅からは「いすみ鉄道」も走っている。これら地元の単線を交えた旅も楽しいかなと思う。

こうして二日間の旅は終わった。終わると寂しいものだ。10月も遠出をするぞと誓いつつ夕日を眺める。

K氏、お疲れさまでした。とんだガイドで申し訳ない!


追記:九十九里ドライブインは経営不振による倒産ではなく、火事による一時的な営業休止状態のようです。地元の方々に「クードラ」の愛称で親しまれ、季節を問わずに賑わっていた憩いの場が一日も早く復活できますよう願っています。また美味しい海鮮丼を堪能できる日が来ますように。