房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

トココのレストア!

三連休の最終日を使って、今現在、自分で出来る範囲でのモトコンポのレストア作業をしてみました。

自転車を整備してからでしたので、作業開始は午前11時からでした。今日は気温もそこそこ高くて爽やかな日でしたので、作業は快適にできました。

まずは本日やらんとしている内容とその部品。

左から、エアクリーナー、スパークプラグ、ゴムワッシャーリング。

チューブとブレーキパッド(上がフロント、下がリアで全く互換性がありません。ご注意を!)。

タイヤ二本です。

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同時にそろえた工具はデイトナのロングタイヤレバー、シグネットのメガネレンチ二本、あとは自前で間に合わせました。

最初にトココのカウルを全て取り外します。新聞紙の上でナンですが、スケルトンのトココもなかなか格好良いですね!

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でもってまず、ハードルの低そうなエアフィルターの交換から。

左側面の真ん中にある三角形の入れ物がエアフィルターです。上のネジを二本外すだけ、簡単に分解完了です。

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エアフィルターは恐れていた硬化してポロポロと崩れるというような状態ではなく、まだ柔らかな質感でした。

しかし、新品と並べてみると伸びてしまってヘタリが感じられますので交換することにしました。

このエアフィルターはヤフオクで、山梨県のパーツメーカーの方から譲っていただいたもので、純正新品です。367円でした。

次に、前輪のタイヤ(2352円)、チューブ(851円)、ブレーキパッド(981円)の交換に取り掛かりました。ここからはサービスマニュアルはあるとはいえ未知の領域です。覚悟しつつ始めました。

車体の下に作業用の敷きパッドを丸めて挟んでおきます。そしてまず、スピードメーター用のコードを取り外し、ブレーキのケーブルを分解します。

前輪のシャフトは左右で径の異なるボルトでとめられていますが、正面向かって左側が12mmで、その大きさのメガネレンチを持っていたのでそちらを回して外しました。反対側はとりあえず15mmのレンチ(大きさはあっていません)で押えました。力はあまりいらず、軽く回りました。

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ここまでは簡単ですが、ホイールからタイヤを外すのに一苦労。やはり自転車とは違います。タイヤの作業は力仕事です。

タイヤレバーでぐいぐいとタイヤとチューブを外してみると、恐れていた通りに錆サビです…。ブレーキパッドを外してみると、ここもまた錆サビ…こんなんでブレーキがちゃんと効くワケがない。

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まずは錆の除去からですね~。クレの錆取りオイルを吹いて、ダイソーで買ってきたハリガネブラシでガシガシ磨きます。三回繰り返しましたが、キレイには程遠い状態。許せ、トココ…。

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一方、ブレーキ関係は意外と綺麗に錆が落ちます。ここはオイルを吹くわけにはいかないので、別のハリガネブラシとこれまたダイソーのステンレスタワシを使用しました。そういえば、プライヤーもダイソーのだ。100均てスバラシイ!

フロントのブレーキパッドは取り外すのは簡単なんですが、取り付けるのにコツが要ります。ピンを起点に左右に広げつつ、U字型のスプリングをピンにセットするとうまくできます。いずれにしろ、ここもまた力仕事でした。

そしてタイヤとチューブの取り付けなんですが、これは自転車式では不可能だと学びました!

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まず、ホイールにタイヤを半分はめる。これは自転車と同じ。そして作業し易くするために、チューブにちょっとだけ空気を入れる。これも同じ。異なるのはその後で、自転車ならタイヤとホイールの隙間にチューブをねじ込むのですが、バイクではさんざん苦労しましたが、無理です。あれこれ挑戦して、かなりの時間を浪費した後に、ホイールが出っ張っている方からタイヤの中にチューブを入れてしまう方法を思いつきました。これが正解でした。

そうすれば後は簡単…でもなかったですが、なんとか前輪を組み付けることが出来ました。

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やっと、半分。かなりの疲労度です。時間は午後の2時ちょい。

日没までに終わらせなければならない。呆然としている場合ではありません!

早速、後輪にとりかかりました。

ここで本日最大の難関が!

マフラーを外すようにとマニュアルには書いてありますが、空気を先に抜いてしまえば隙間的には大丈夫そうです。まずそうした後で19mmのロングメガネレンチでシャフトのボルトを外そうとしたところ…びくともしない!

後輪は固く締まっているだろうと予測して購入した長いレンチでも微動だにしません。

椅子の上に乗っかり、リアブレーキを固く握りつつ足で押し下げてもタイヤが回ってしまう有様。

様々な方法で時間を浪費しつつ挑戦しても全く回る気配がありません。

困りました。諦めて、お店に頼もうか…そう思い始めていましたが、最後にもう一つ試してみることにしました。

椅子の上に乗る前述のやり方で、ぐっと足で押すのではなく、鋭く蹴り下げてみてはどうかと。

結果、二回目でうまくいきました!ボルトが回りました!やった!

外してみるとボルトの内側が錆サビ。これは回らないワケだわ。

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そしてやはり全体的に錆びていますが、フロントよりはマシなようです。

フロントと同じくまずは錆の除去を行いましたが、かなり綺麗に落とせました。

そしてリアブレーキの交換ですが、スプリングがあまり強くないので、半分に折りつつ装着すると簡単にハマリます。

フロントで苦労した分、リアのタイヤとチューブは簡単…とナメていたせいで、チューブの向きを反対に入れてしまいました!

焦って直して、あらためて装着。

これで前後ともに足回りは治せたようです。

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スパークプラグはエンジンのカバーを外す必要があり、今回はパスしました。

最後にカウルを取り付けるのですが、ネジについているゴムのワッシャーリングが経年劣化で千切れていて気になっておりましたので、取り替えることにしました。

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画像で見るように右側の古いものは千切れております。左側の新品は穴が小さく見えますが、これで適正サイズなのです。ちなみにM8というサイズです(30個で314円)。古い方は伸びてしまっているんですね~。

新しいワッシャーでカウルを取り付けると気持ち良いものです。

組み上げるとなんだかトココも誇らしげに見えます。

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時間は午後の4時を過ぎていました。五時間もやってたのか…。

走っていれば、パンクは避けられないでしょう。そしてその際にお店にモトコンポのタイヤやチューブが置いてあるとは思い難いです。チューブは修理するよりも交換した方が良いでしょう。タイヤも二年くらいでヘタってくるはずです。そう思うと、お店に任せるよりも構造を知っておいた方が安心なのではないかと思いました。案の定、たいへんな思いをしましたが、やって良かったと思います。

エアフィルターは前述の通りにヤフオクでの入手でしたが、その他の全ての部品等はウエビックさんから購入しました。タイヤなんかはズークの足跡タイヤが一回り大きくて、速度が上がると人気なようですが、あの模様でのグリップには不安があり、また外観が変わってしまうことにもやや抵抗がありましたので、オリジナルを選択しました。

チューブはあと二本くらい入手しておいた方が良さそうですね。

試運転してみたら、驚くほどに快調で、スピードも出るし、エンジンも安定していました。

やっと懐いてくれたのかな、トココw