房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

江戸サイ・ツーリング

いつもの江戸川サイクリングロードですが、本日はいつもとは異なります。

延々半年に渡り単独走行をしてまいりましたが、ゲストに装丁家のK氏をお迎えしてのツーリングが実現しました!

K氏は修業時代にウチの会社で働かれていたことがあり、旧知の仲なのです。

最近ともに自転車野郎になったということを知り、今回の企画が実現しました。

待ち合わせは武蔵野線の三郷駅南口に九時半。久しぶりの輪行&組み立てなので、三十分以上早く行きました。

天気は快晴。昨年から遠出等の計画を立てて雨降りになったことは皆無ですね~

時間通りにK氏到着。愛車DAHONの20インチはコンパクトで羨ましい。

組み立てはあっとう間に出来てしまうのですが、ガッチリとフレームが噛み合わさってボルト止めされる構造は、堅固で不安を感じさせません。

明るめのオレンジ色にドロップハンドル!そしてコンポは105で俺っちのGTよりも1ランク上ですよ~

笑顔で挨拶を交わすと、男たちはそそくさと江戸サイへと向かうのでありました。ちなみに三郷駅から江戸サイはほんの二分ほどの距離しかありません。

東京都側を埼玉に向かって走り、春日部辺りで橋を渡って千葉県側へ。そのまま本八幡にというおおよそ80Kmのコースです。

東京都側は一度走ったことがあるのですが、デコボコしていて今一つだったような印象が。しかし、暫く来なかった間に補修され、道幅も広くなって快適すぎるコンディションになっていました。驚き。

最初は自分が先導させていただくことになり、小径車だし25Kmアベレージくらいかな?と遠慮気味に走行。しかし、少し走ってから速度はどうか?と尋ねてみるとK氏は「もう少し速くて大丈夫」とのたまうではありませんか!

こりゃイカンということで27~30Kmアベレージで走行することに(これが過ちの始まり…)。

時々止まって筑波山を撮影したり、その後先頭を交代したりしながらかなりのハイペースで春日部まで到達。K氏が速いのか、普段の俺っちが遅いのか、その両方なのか…。

昨日までの雨降りで、残念ながらグライダーの飛行は見られませんでした。しかし、ここ三日間と比べて天候は良過ぎるくらいで暑い暑い!

川からの風はまだ爽やかで、走行自体は快適なカンジでした。

そのまま半分くらいまで走行したところで、突然にK氏がスピードダウン。昨晩、お付き合いで呑んだので苦しいとのこと!

即、公園で休憩、ついでに燃料補給をすることにしました。

ここで少しの間お休み。お互いの愛車に乗ったりして。DAHONは小径車の不安定さが全くなく、代わりに小回りが利く楽しさに溢れた名車でした!本当に軽く乗せていただいただけで、その楽しさに感動しました。小径車って視野に全く入っていなかったけれど、面白いものですね~

そして、休みつつ会話をしてビックリ。「Kさん速いですね!いつもこのペースですか?」「いやいや、そちらが30Kmで走るんで、こちらも合わせなければと思って懸命に漕いでいたんだよ!」

…お互いがお互いに気を遣ってオーバーペースで走っていたという。初心者に有り勝ちな失敗↓

ここからは無理をせずに等身大のスピードで走りました。休みも細かくとりつつ。K氏は江戸サイは道がキレイで、日本の原風景のような景色も見ていて和むし、川からの風も涼しくて走り易いと絶賛。それを聞いて自分の中でも江戸サイを再評価することができました。他の人と走るのはいろんな意味で良いものですね~今更ですが。

速度が落ちたので、ここが「矢切の渡し」ですよ~、向こう側がちょうど「柴又の帝釈天」辺りですね~などと軽く観光案内的なことをする余裕もできました。

そんなこんなで無事に走り切ってワタクシのアパートに到着。

自転車を置いて近所の銭湯に向かいました。

「柳湯」さんは地元では老舗。ウチのアパートの端の部屋に住んでいる若旦那が跡取りさんです。

まだ三時半だし、やってるかな~?と思ったらば地元のじいちゃん達で満員状態!(今になって思えば一番湯に入りに来ていらしたのかな?とか)

ホームレスのような体臭を放つ二人はよくよくカラダを洗った後で湯船へ。昔風の銭湯ならではの茹で上がるほどの熱~い湯につかると80Km程度の疲労は消し飛んでいくようです。

真っ赤になってうんうん唸りながら薬湯につかる白人のじいちゃんが印象的でしたが、この方は日本人の俺っちよりもここの銭湯の価値を理解されているんだろうな~なんて。

そしてK氏の自転車を抱えて駅前の「サクラ水産」へ!

銭湯に行く前は軽く一杯飲んで帰るとおっしゃっていたK氏ですが、炎天下を走って、更にあの熱い湯につかった後のビールはこれ以上はないだろうというくらいに美味なので、結局三杯飲むハメになりました(笑)。まー、俺っちに付き合ってくださったのでしょうけれども。

千葉の「サクラ水産」はサカナのレベルが違うので、K氏も御満足いただけたようです。

まだ七時なのにへべれけに近い状態でお開きに。駅の改札まで見送りに行くとK氏はぶんぶんと握手をして、満面の笑みで帰られて行きました。

典型的な貧乏ツーリングだったけれど、喜んでいただけて良かった!

また是非とも一緒に走りましょう!!

☆この晩のお疲れ飲み会でK氏が教えてくださった「じこまん」という漫画。二冊一気に読みましたが面白い!他人が描いたとは思えません。走っている場所も重なりまくりですし。