房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

江戸サイ90Km走行

ここのところ鬱々していたので、三ヶ月ぶりにロードで走ることにした。

昨日は休日出社。体力的には疲労困憊。

しかし、休養しても、飲んで愚痴っても、そんなものでは欝な状態は解消できない(自分的には)。

禅寺にわざわざ修行に行くのに似ているのかも?

とにかく、自分でなんとかするしかないので走りに行った。


本日の江戸サイは曇っていて気温はそこまで高くもなく、風も弱めの絶好のコンディション。

さすがに早起きはできなかったので遅めのスタートになった。四時半までに帰らなければならないので、制限時間内走行だ。

20kmほど走っただけで、このコースに助けられ始める。思えば二年前は毎週走れていたのだ。あれは実はとても貴重な時間だったのだ。

江戸サイはやはり素晴らしい。汗をかき、漕げば漕ぐほどに生命力が戻るのを感じることができる。

いつの間にか夏になり、江戸川は濃緑色。生命が溢れている色だ。東京方面から吹く風で千葉側は涼しい。アザミの花が咲き乱れている。

鈍っている身体が悲鳴を上げる。無視してどんどん走る。35km地点で雨が降り出す。むしろ気持ちが良い。

スピーカーを雨から庇って小休止しているとほんの5分ほどで雨は上がり、晴天に。

雲間から差し込む日差しがきらめいて美しい。

日焼け止めを塗ってこなかったことに気付いた。今日は焼けそうだ。

100km走ろうと思ったが、時間切れで45km地点で引き返すことに。途中、いつもの公園で休みながら今更ながらふと気付く。

ロード、異様に少なくないか?

走ってはいるのだが、二年前には十倍はいたと思うのだが?

今日はコンディション的には理想的で、ロード乗りが逃すとは思えない。三連休の真ん中だからということを考慮しても少ない。

そういえばウジャウジャいた大学の「弱虫ペダル」サークルが全く存在しない。

ブームが去ったのか?確かに乗ってみて、リタイヤするなら一年そこそこだし。まー鬱陶しくないのは歓迎だ。


三ヶ月ぶりの90Kmはかなり効いた。ガタガタだ。

しかし、身体のダメージとは逆に、心は前向きに回復していた。

走っている間はなぜかポジティブだ。

自然の中に身を置いたからか?身体を思い切り動かしたからか?走る楽しさを満喫したからか?

陰で非難する奴、中傷する奴、足を掬う機会を窺う奴、そんな奴ら等に阻止されてたまるかい。

前へ進むのだ。もっともっと前へ。


ロードにまた救われた。