房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

日曜日よりの使者

気分を盛り上げる(?)ために、とりあえずこの辺を聴いてみましょう。

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はい、よろしいですか?

私があなたと知りあえたことを

私があなたを愛してたことを

死ぬまで死ぬまで誇りにしたいから。

松任谷由実 - VOYAGER~日付のない墓標

というわけで、鞠号こと、CL50とお別れしました。次のオーナーは僕の後輩です。

このところ忙しくてポドケイン号にも鞠号にもあまり乗れず、さらに鞠号の自賠責が切れたあとも財布の状況が芳しくなく更新すら出来ずにいました。

このまま腐らせるのも忍びなく思いつつ、このご時世でみんな財布が厳しく引き取り手もなく悩んでいました。後輩T君と飲んでいるときにそんな話をしたら、え、俺、乗りたいですと一気に話しが盛り上がってしまい、譲渡が決まったという次第。ちなみにT君の住む越生は、家の裏は山という程に走るのに恵まれた土地なので、スクランブラーCL50にはうってつけのはず。

譲渡当日は文学フリマの日で、委託で出す物件のPOPと折り込みを新逗子で知り合いに渡すことになっていました。T君は10時過ぎに鎌倉着という大体の予定だったので、早起きして鞠号を掃除して、T君から預かっていた新しいナンバープレートを着け、その足で新逗子へ。途中ガススタンドでガスも満タンにして、旅の用意は整いました。

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新逗子駅にて。ああ、誰知るや我が胸の内。

ちなみに鞠号に乗っている時の気持は、完全に「日曜日よりの使者」になります。頭のなかでヒロトが「しゃららーら、しゃらららーら、しゃららーら、しゃらららーら」とグルグルする楽しさ。これがホンダだ!ってなもんですよ。聴いてみましょうか?

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そう、どこまでも連れてってくれる愉快な奴、それが鞠号なのですよ。まだ時間があったので、小坪に寄っていくことにしました。やっぱり楽しいなぁ。小坪の港は、素敵な港です。ここの食堂はちょっと有名。もちろん、魚が旨いので。

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小坪にて。生憎の曇天。

ところが、ところがこれを鎌倉まで戻って、某駐車場に停めて、喫茶店で待機状態になったらば、今度は頭の中がもう、「ドナドナ」。聴いてみましょうか? 寂しくなるから初音ミクバージョンで可愛らしく。

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と、グルグルをしていたらばT君登場。駐車場へ移動して、クラッチその他の操作について教えて、鞠号は引き取られて行きました。駐車場から左折して、遠く見えなくなっていく鞠号の、左ウインカーがいつまでも点灯していたのが忘れられません。T君の住まいは鎌倉からは遠いので心配していましたが、数時間後、無事到着した旨の連絡が入りました。

その後、T君は時間があると鞠号で遊んでいる様子。そりゃ、楽しいもんなぁ。遊び倒して、できればツーリングにも連れていってやってほしい。いいやつだぜ、CL50は。なんせ、日曜日よりの使者だから。

流れ星が辿り着いたのは

悲しみが沈む西の空

そして東から昇ってくるものを

迎えに行くんだろ 日曜日よりの使者

ハイロウズ - 日曜日よりの使者

さよなら、鞠号。