房総単機旅団

原付による房総を中心としたツーリングレポートを中心に、青年から中年、そしてその先へと向かう4匹のおっさんの人生のアレコレを、房総単機旅団と名前だけは勇ましく緩やかに記録する。

いざ、銚子!

イヴの整備ははぼ終わった。

購入した時から四速中の三速がうまく入らないという不具合があった。エンジンの調子ももう一つだ。

しかし、自分の経験ではバイクというものは長い距離を走ることによって劇的に変化する。別物になってしまうと言っても過言では無いほどに性能が跳ね上がる。

そこで銚子まで走る計画を立てた。

イヴに海を見せてあげたいしね!


天気予報は一時雨という不穏なもの。

一回くらいは降られるだろうと覚悟しつつ、冬の寒く重い空の下を走行開始。

調子は良い。ぐんぐん走る。

APEに比べてレーシーな姿勢になるイヴはやはり疲労度は高い。

しかし、自分の背が小さいことが幸いして(滅多に幸いしないぞ!)、決して乗り難いことはなく、むしろ走っていてモノ凄く楽しい。

白井辺りでイヴと走れることを幸せだと思う。愛を感じる。

だがしかし!

利根川沿いに出た途端に本格的な雨降りに…。

あと15Kmほどで霞ケ浦という地点でエンジンが突然ふけなくなる…そして止まる…。

左側は利根川、右側は見渡す限りの田んぼ。民家すらない。雨を凌げるモノも無い。

し、死んじゃうぞ、これってば!

幸い暫くするとエンジン復活、しかしまた少し走ると止まる。この繰り返し。

銚子市に入り、ゴールまであと15Kmくらいのあたりで雨が止み、漸く復調。なんとか走りきれた…。


いつもの利根川沿いのデッキの水道で泥だらけのイヴを洗う。

いやいや、ヒヤヒヤもののツーリングだった。

でも走りきれた。

イヴはよく頑張った!

今年最後の冒険になった。

f:id:Arithmatix_zero:20171231161535j:image